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日本人ノーベル賞受賞者の経歴まとめ

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本庶氏のノーベル賞受賞のざわつきがそろそろ収ってきましたが、今までの(江崎玲於奈氏以降)のノーベル賞受賞者の経歴(大学入学以降)をまとめてみました。ウィキペディアの情報を参考にしたので、不正確(特に晩年は名誉〇〇とか特別〇〇とか、複数の肩書きがあったりとかでかなり不正確かと)な可能性があるのでご注意を。

まず、わかるのはノーベル賞をもらうのは、ほぼ引退後ってことですね。図中の黒いのが受賞年なので、今年の本庶氏を始め鈴木氏や下村氏などもかなり晩年です。これは、最初の画期的な発見が波及して世の中を変えるような成果が上がるまでに時間がかかるということだと思います。

田中氏の異例さ
島津製作所の田中氏はその中でもかなり異例です。研究のキャリアでいうと、日本人の中で最速でノーベル賞を受賞しています。しかも学部卒でそのまま企業ですからその意味でも異色のキャリアと言えるでしょう。詳しくはわかりませんが、TOF-MSが急速に広まったのも原因でしょうか。江崎氏や利根川氏、山中氏もキャリア中盤での受賞となります。

実はアメリカ?
日本人受賞と言っているけど、実はアメリカで研究生活を送っている人が多い(図中ピンク)ですね。江崎、下村、根岸氏然り。中村氏は正確には日本人の受賞者ではない?ですよね。

私大は?
東大、京大出身者(オレンジ)が多いのは当然なのですが、意外と旧帝大(黄色)以外の国立大学(緑)も頑張ってます。
一方私立はというと、早慶くらいは入っていてもいいかと思ったんですが、キャリアの中で誰も通過すらしていないんですよね。かなり驚き。一見、私大に所属しているようでもそれは晩年だったりするので実際に私大での成果がノーベル賞に結びついているのは、大村氏(北里大学)と天野氏(名城大学)くらいなのかもしれません。

国公立の研究所は?
すこし歴史が浅いというのもありますが、想像以上に少なかったです。小林氏もノーベル賞の元になった論文は高エネ研に前のもの。大隅氏も元になった論文は基生研に移る前に発表したものですね。理研とかは取ってそうだと思っていたんですが、野依氏のイメージが強いからなんですかね。大学の方が、若者が常に入ってきたりして新陳代謝が激しいからでしょうか。